2019-10-31

コラム 鍼は体のどこに打っても効くのか?

現代医学の治療は主に手術をするか薬を使うかの2つです。その治療は病気の症状を抑え込んだり、病気の場所を取り除いたりと、とても強い力があります。一方鍼灸治療は主に5つの生体反応を起こすことができますが、その生体反応は病気の人を健康にする程の強い力ではなく、日常の範囲内の弱い力でしかありません。では、なぜ鍼灸治療をすると病気やつらい症状が改善されるのでしょうか。それは「体がその刺激を欲している所に最適な刺激を与えるから」なのです。これにより、体の本来持っている治癒反応が正常に働き出します。ですから、鍼灸治療は鍼を打つ場所が重要になってきます。どこにでも打てば良いというのもではないのです。鍼灸師には患者さんから話を引き出すコミュニケーション能力、大体の当たりをつけるための知識量、刺激を欲している場所を特定する鋭い指の感覚、患者さんの持っている治癒力を引き出しながら病気を治癒に導くための調整力など、様々な要素が必要になります。

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