あおい堂からのメッセージ

Message

東洋医学には「未病を治す」という考え方があります。
肉体疲労・精神的なストレス・運動不足・食事の不摂生・睡眠不足など、生活習慣の乱れが病気を作るため、これらを改善することができれば病気にならないという考え方です。

日本は世界一の長寿国です。最近では、ただ長生きするのではなく、「健康で長生きしたい」という人が増えてきました。そのような人たちは、健康に関する知識が高く、運動や食事に気をつけて生活しています。

これからの時代は、「病気は病院で治してもらうもの」という受け身の考え方ではなく、「病院は検査を受ける所であり、自ら生活習慣や生き方を変えて病気を治す」という能動的な考え方が常識となるのではないかと思います。
鍼灸治療は、患者様の体のコリや痛い所、冷えている所や浮腫んでいる所など、異常が診られる所に鍼灸の刺激を与えて、患者様の持っている力を利用して病気を治す治療法です。鍼灸治療を受けると、体の内側から変化が起こり、病気が治っていく過程を感じることができます。

健康や病気、治療に関する新しい価値観を持った人たちに、鍼灸治療は受け入れられていくのではないでしょうか。
当院には、病院で治療してもなかなか症状が改善されず、悩んでいる方が多く来院されます。症状が変化しない状態が長く続くと、精神的な負担も大きくなってしまいます。
当院では、患者様の話をよく聞き、体を丁寧に観察し、その患者様に合った最適な方法で治療します。治療とは「一人ひとりと向き合い、その人の生活習慣や精神状態を理解し、あきらめずに解決策を見つけていくもの」と考えています。

あおい堂治療院の理念

Philosophy

「患者様の話をよく聞き、体を丁寧に観察し、一人ひとりと向き合った治療をする。」

「向上心を持ち、勉強や研究を続けることが、患者様に対する誠意である。」

「患者様のお手本となれるように、健康な心と体を維持する。治療家の生き方が、患者様との信頼関係を築く。」

「狭い世界に留まらず、広い視野を持ち、様々な治療法や医療を尊重し、未来の鍼灸治療の価値を創造する。」

院長紹介

introduction

左近充 誠(さこんじゅう まこと)


神奈川県出身
呉竹鍼灸柔整専門学校卒業
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の国家資格を取得

1999年より、鍼灸院・マッサージ施設・整骨院・在宅マッサージなどで10年間経験を積む。
2002年より、東洋医学の勉強会「命門会」に所属し、中医学を学ぶ。理事として命門会主催「鍼灸学生のための中医学講座」の講師を務める(2007年~2017年)
2009年10月、あおい堂治療院を開院。
2015年10月、合同会社 碧医堂を設立。
現在は、治療の傍ら、一般社団法人 藤沢市鍼灸マッサージ師会の理事(青年部長)を務め、鍼灸治療の普及活動をしている。

院長から患者様へ

Greetings

私は学生時代、陸上競技の100mに没頭していました。どのように走れば速く走れるのか、そればかり考えていたように思います。その流れから、運動や食事に気をつけるようになり、人間の体に興味を持ち、鍼灸師の道を志すようになりました。この職に就き20年が経ち、多くの患者様と接し、たくさんのことを学びました。

当院には、痛みを抱えた患者様が多く来院されます。「痛み」というものは、他人が理解することが難しいものです。病院で検査を受けても異常が見つからず、納得のいく治療効果が得られずに悩んでいる方がいます。
難病や障害でリハビリを受けている患者様は、痛みに耐えてリハビリを受けているケースが多く、「頑張りましょう!」と声をかけられても、「もう頑張っているし、自分のために言ってくれているのは分かるけど、痛みのつらさを理解してもらえないことが、ただつらい」と言います。

私は、患者様の体を触れば、痛い所やつらい所が分かります。「ここ痛いですね」「ここがつらそうですね」と声をかけると、「自分の痛い所を分かってくれる人がいると思うだけで心が救われます」「自分のつらさを理解してくれる人がいると思えば、リハビリを頑張る気持ちになれます」と言われることがあります。
日本の医療の進歩は素晴らしく、今まで治らなかった病気が、今では治るようになり、日本は世界一の長寿国になりました。しかし、それに伴い、病人を診る治療から病気を診る治療に変わってしまったように思います。「自分の事をもっとちゃんと診て欲しい」と不満を持った患者様が増えています。
このような時代だからこそ、鍼灸師の存在が重要になってくると考えます。健康・病気・治療に関する新しい常識に対し、医療や介護などと連携し、鍼灸師としての役割を果たしていきたいと思います。